俺がいかがでしたかブロガーだ!

普段いかがでしたかブログをクラウドソーシングサイトで請け負っているブログ主を読者が見てこれよりはマシだと勇気づけられる、そんなブログが有ってもいい

いかがでしたかブロガーはいかにしていかがでしたかブログすら書けなくなりただの死骸に王手をかけたか

 先に言っておくが今回は特に有意義な情報はない。俺の衝動に任せた俺の心情だけが書き連ねてある。

 幸いなことにいかがでしたかブログ糾弾の波に便乗したことで俺の駄文にも少しは読者がつき、少しのお褒めの言葉とそれ以上の正当性のあるマウントをいただくことになったがここで大変伝えづらいことがある。今の俺はいかがでしたかブログを書くことすら出来なくなりつつある、ということだ。

 まず、俺の現状だが、不摂生がたたって、来月の公共料金と家賃を払うことすら限界ギリギリの状態になりつつある。そして俺は残念ながらバカみたいにメンタルが弱かった。メンタルが弱いから、前職では心労を慰めるために散財をし、メンタルが弱いから仕事を辞めるはめになり、そしていかがでしたかブログの世界に手を出すことになった。

 しかし、どうあがいてもいかがでしたかブログというのは稼ぎの時間効率が悪いんだな。確かに俺は過労死を拒絶してこの道に足を踏み入れたはずだったが、今ではどうやら餓死が目に見えている状況になってしまっているようだ。まあ、自業自得というやつだな。俺はいかがでしたかブロガーとしてネットにゴミクズをばらまきすぎた。そろそろ天の報いってやつを受けるべきときが近づいてきたらしい。

 そもそも、俺の人生自体が天というものに顔向けできるほどのもんじゃあない。何せ、学歴もコネからも見放された高卒の人間で、おまけに就職活動は失敗して、後はバイトを転々とすることでギリギリ生きてきただけの人間だ。大学に行かなかった理由?俺が落ちこぼれで、高校入学前に親父が倒れてしまって家が貧乏だったからだ。

 学生時代、俺が何を夢見ていたかも覚えていない。本を読むことは好きだったから、それを活かしてなにか、仕事ができればいいとは思っていた。ただまあ、知ってるだろうがただの高卒のガキにそんな求人を差し出してくれる企業なんてのは平成のご時世存在しないんだな。俺は「本を読んで文章を書くことだけは出来るが、他のありとあらゆる能力が欠片もない人材」として労働市場に送り出され、そしてそれに相応しい労働者として、十年以上はなんとか生を繋いできた。

 いや……夢見ていたことすら忘れていたなんてのは嘘だ。俺は文章で自分を食わせていける人間になりたかった。コラムニストや書評家や、なんなら小説家になりたかった。そして大学にすらいけなかった俺は、仕方がないから仕事しながらその合間に文章を書いたり小説を密かに練習したりしよう、と思ってたんだな。バカな若者だ。

 実際は仕事の疲れと将来不安に苛まれた俺に、小説を悠長に構想して書いたりする余裕は存在しなかった。というのは正確ではないな、言い換えよう。俺に小説家だとか文筆家の才能なんてものはそもそも存在しなかった。本当に才能があったのなら、どんなに辛い仕事をしていても俺は書き続けることが出来たはずだ。それをしなかったのだから結果として俺には才能がなかった、という結論しか残されていないのだ。

 そうしてただのよくいる底辺としていろんな派遣を転々としてきて、やっと派遣から正社員に一回は上がることが出来たんだが……ダメな人間というのはどういう方向に転んでもダメなもんだな。

 正社員といっても俺がついたのは全く向いていない町工場の作業員だった。俺は毎日失敗しては怒鳴られ、その心を癒やすために稼いだ給料も全て本やゲームに消えていった。何せ毎日残業をしても手取りは20万越えなかったからな、少しでも欲をかけばあっという間に消えるし、俺は読む時間もない書物を所有して未来にそれを読むという楽しみの権利を買うことに酔っていた。

 通勤時間も含めれば朝の七時には家を出て、夜の八時には帰宅して、そして次の日に仕事の疲れを持ち越さないためには日付が変わる頃には眠っていなければならない……不思議なことに、ここまでやっても金というのはなぜか一向にたまらない。というよりだからこそというべきか、働いて怒鳴られるほど金を使いたくてたまらなくなるのが俺だった。

 そうして精神を擦り減らしきった俺は、貯金がゼロのまま会社をやめることになった。恐ろしいことに、もう俺には以前のようにまた派遣やバイトに戻るメンタルが完全に折れていた。昔は毎日のように何冊も本を読めていたのに、会社づとめの一年でいつの間にかその習慣すら消えてしまった。

 そして俺は悪魔の囁きに身を任せた。クラウドソーシングサイト……いかがでしたかブログだ。それ以外の案件はほぼ存在しなかった。

 最初は順調だった。たまたまいい案件があって、継続的に十分な稼ぎを保証してくれるクライアントがいた。だが、そういう楽観はあっという間に潰えることになる。いいと思っていたあるクライアントは元請けに逃げられ、案件自体が消滅。あるクライアントは予算が足りなくなったといって一気に文字単価を一割ほどに削ってきた。そういうことは十分起こり得ることだったんだ。想定していない俺が間抜けだった。

 残った案件はどれも安くて、俺の生活を支えるには足りないものだった。いかがでしたかブログをそれまで魂を捨てて書いてきた俺だが、さすがに自分の将来がどうなるかも全くわからないという時にこれ以上いかがでしたかブログを文字単価1円にも満たない値段で書くことに精神の限界を感じつつあった。

 ていうか、もうなんだか、努力するってことに疲れ果ててしまったんだ。どうせどんなに頑張って目の前の仕事をこなしても、今までの人生でそうであったようにまた「なかったこと」にされてしまうし、どうせそれに文句をつけても、悪いのは俺自身ってロジックしかついてこないんだろう?自己責任の自業自得、屑には屑にふさわしい末路を。それが世間ってやつの総意なんだろう。案件が溜まっちゃいるが、もう知るかよ。何をしてもダメなんだったら、寝るしかないだろうが。

 いや、それだけなら俺も完全に人生を諦められたのかもしれないが……実のところをいうと俺はいかがでしたかブログ以外でも、文章で評価をされたことがある。自分がいいと思った本を素直にいいと自分の言葉で表現してそれを投稿する……それで賞をもらったことくらいはある。その縁でプロの作家にも会ったことはある。あの時の文字単価は……1500文字で5万だからいかがでしたかブログとは比べ物にはならなかったか。でも、評価されるには遅すぎたし、それだけで簡単に次につながるほど世の中は甘くなかった。

 それでも俺がこんなはずじゃなかったのにというルサンチマンを貯め込むには十分なくらいその経験はすがるべき光ではあった。俺は本当にただの屑なのか?半端な希望はかえって毒になるのかもしれないな。俺は今悔しさに満ちている。

 で、自分の惨めな境遇に鬱憤をぶつけるために増田として文章を書きなぐったってわけだ。

 それがなんだか少しは認められたもんだから、後は絶望のまま落ちていくだけだと思っていた俺の最期の生活にも少しだけ光が差し込んだようだ。長い駄文を読んでくれた人々には感謝が尽きない。

 誰かのせいにしようと思えばいくらでもできるが、もう誤魔化すのはよくない。俺はこの現代日本において何も有意義なことをなせない種類の人間だったのだ。自分の個性を文章で売り込む?俺がそのためにどんな努力をした。だからあんたがまかり間違ってこれを最後まで読んだとして、同情や共感をする必要などない。ああ、自分はこんなただクソを書き散らしてネットを汚染しただけの屑よりはマシだったのだ、と安心してもらうだけでいい。

 一つ頼み事をするなら、あんたたちがかつての俺と同じように、文章や創作に夢を託している馬鹿な若者を見かけたら、素直に応援して、支援してやってほしいし、また今現在その道で活躍している人たちの仕事をとてもいいものだときちんと言葉にしてくれないか。ネットという海を俺はあまりに汚してしまったから、少しだけ掃除をしてほしいんだ。幸い俺はもうすぐ消えそうだからな。まあ今後もこのブログはネタが思いついたら更新するし、生き続けることが出来たら何食わぬ顔でまた糞を発信するだろうが、何も言い残せずに消えるってのもゾッとしないからな。

 

 いかがでしたか?今回はいかがでしたかブロガーがなぜいかがでしたかブロガーを続けるのに困難を感じたかについてまとめてみました!プライベートは?年収は?恋人は?どれも本人が変なプライドを邪魔してあまり書かなかったのでよくわかりません!こういう人間にだけはなりたくないものですね!皆さんはこういう人間にならないように気をつけましょう!