俺がいかがでしたかブロガーだ!

普段いかがでしたかブログをクラウドソーシングサイトで請け負っているブログ主を読者が見てこれよりはマシだと勇気づけられる、そんなブログが有ってもいい

クラウドソーシングサイトはなぜか声優やVTuberもたまに募集している

 VTuber業界ってやつにもどうやらいかがでしたかブログと同じような質の悪い企業に目をつけられるってことはあるらしくい。最近もそういうブラック企業が反乱を起こされたという話を耳にした。俺はブラック企業に対してついぞ反乱を起こすことの出来なかった負け犬なのでそういうニュースでは無条件に企業でない側を応援する。ゴシップとスキャンダルはいかがでしたかブログの格好の題材なのでもうゲーム部とやらで検索したらいかがでしたかブログで溢れているんだろう。が、俺が今回書くのはそういう話じゃない。

 話というのは、世界最大のいかがでしたか工場であるところのクラウドソーシングサイトのことだ。実はここには文章以外の依頼も時たまある。俺たち夢も希望も失せた老害にいかがでしたかブログを書かせるだけでなく、夢も希望もある若者を薄給でこき使おうというやつらも大勢いるのだ。

 その代金は驚くなかれ、一本100円から300円ってところだ。長くて10分程度の原稿の読み上げでたったそれっぽっち。案件が継続する保証もない。もちろん声優というのはまともに飯が食えている存在は本当に超上位の一握りだから他と比べてひどいというわけではないというやつもいるだろうが、少なくとも派遣や工場で日給8000円以上は確実に稼げていた身としては、大多数の声優は少なくともその倍をもらってもバチが当たらないところだろう。

 そしてその募集の中にVTuberもある。生放送があるから時給制もあって、1000円だったり2000円だったりする。これを見てあんたは安すぎるとも、声優の卵がやるには案外いいとも思うかもしれないが、俺は保証のない身分で、人に楽しい体験を提供する立場の人間がこれっぽっちしかもらえないってのは社会が恥ずべきことだと思う。毎日八時間生配信なんてものは出来ないんだぞ?

 

 で、俺が声優志望でもVTuber志望でもないのになぜそんな案件がクラウドソーシングサイトにあるか知っているかというとだな……そう、あるんだ。Youtube用の原稿募集依頼ってのがな。

 俺が以前見かけたのはとあるゲームプレイ動画を見てそれっぽい解説ナレーションを書いてくれという案件だった。文字単価0.5円と舐めた値段だったので流石に応募はしなかったが、多分受けていたら、ゆっくり音声かあるいは声優の卵が俺の原稿を読むことになっていたんだろう。

 ああそうそう、この記事はあくまでクラウドソーシングサイトという底辺から見たYoutubeの周辺事情だからこれだけの情報を持ってVTuberに関する一般論を導き出すのはやめたほうがいい。もっとまともな企業は基本的にクラウドソーシングサイトなど使わないだろう。俺はVTuberという連中のどれほどが実際にゲームをプレイしていて実際にどれほど台本に頼っていないのか正確な比率は全く知らない。調べる気もないのでわかりませんでした、と答えるのが正しいいかがでしたかブログの作法だ。ただ、例え台本があってもゲームをプレイしていなくても人々を楽しませようと表で活動する彼らは尊敬に値すると思う。プレイしてるやつも台本書いてるやつもそうだ。それが俺のようないかがでしたかブロガーと変わらないかそれ以下の値段ってのは倒錯している話だと思う。

 けど世間はそうは思わなくて夢を追いかけているような若いやつには金は渡すべきじゃないしそんな余裕もねえ、というのが正論ってやつになるらしい。そして俺は大富豪ではないのでそんな状況をどうしてやることも出来ない。

 

 なんでもしあんたが声優やVTuberの夢を追いかけている立派な人間で、もしあんたのクライアントがとんでもなく舐めた態度で忍耐強いあんたがどうしても我慢できずパンチを食らわしちまったら「いかがでしたかブログを見てやりました」って言って俺に責任なすりつけといてくれ。多分それで事態が好転する可能性はなにもないし俺は適当にしらばっくれるだけだと思うが、ふてくされるときの決め台詞くらいにはなってやれるからな。

あいにくだが、なんとか生きている

 どうやら、俺はまだ文章を書くことが出来るらしい。というわけで更新だ。俺ごときには過分なありがたいコメントを前の記事に貰っていて丁寧に返信したいんだが、そこまではまだ回復していないようなので本当に内容のないただの雑記を書き散らす。文章のリハビリってやつだ。

 まず、生活については結局なんとか見つけた日払い派遣ってやつでその日を誤魔化すことになった。少なくとも電気代やネット料金は払えているのはこの更新がその証拠というやつだ。ただ、もう週5も働く気力ってやつはどうにも、死んでしまったらしい。加工場で隣り合わせたばあさんに「今就活中?」と聞かれて曖昧にええそうですと誤魔化したがお笑いだ。もう社会に本格的に出る気などなく生存を維持したいためにここに来ているだけだと言ったらどんな顔をするのか見てみたかった。

 職場自体はまあ理想的とまでは言わないが今までのものの中では最上の部類だった。数をかき集めて誰にでも出来る仕事をやらせていかがでしたかブログ以上に頭を使う必要がない。毎日場所が変わるから人間関係も気にすることはない。給料は安いが、俺は正社員だったときですら格安の金しかもらっていなかったからそこまでギャップはない。ただ、なにかここでもトチったら今度こそ後はないってのは違いはない。

 俺がいかがでしたかブロガーだ、と吹き上がってるのに悪いんだが、いかがでしたかブログは……その後一行も書いていない。クラウドソーシングサイトの仕事は納期を指定されなかったのをいいことにいかがでしたかブログもそうでないものも全部逃げてほとんど連絡すら取っていない。俺が飛んだと向こうは思っていることだろう。別に彼らはいかがでしたかブログを受注はしても、俺がかつて職場で出会った人間と比べると遥かに上等な手合だったから俺が不義理をしているだけなんだが、もう知ったことかよ。まあ、気力が回復したらけじめにまた書くかもしれないな。

 で、今後の俺自身だが……相変わらず希望なんてものはない。しかし、日払いで稼いだ金の存在感は俺に本を読んで想像を羽ばたかせる思考力とスマブラで見知らぬ強者を世界に求めさすらう程度の気力は与えてくれている。自分は救えないってときほどゲームの中でくらい世界や誰かを救いたくなるものなのかもな。

 最近やっと自分のためにまた文章を書き出している。愚にもつかないいかがでしたかブログとさらにそこから突然の中断で、文章力なんてものはとうの昔にガタガタになっているし、有意義な内容はもはや望むべくもないだろうが、それでも俺はレギュレーションや文字数やクライアントの顔つきを気にせずにただ書くだけの行為というものにまた喜びを感じつつある。

 ブックマークやコメントでパトロン支援サービスの導入やアフィリエイト、ほしいものリストの公開などを勧めてくれた親切な人がいるようだが、俺はマルチタスクが出来ないタイプで導入することは多分すごく遅れると思う。というか、今の俺にそんな支援に値するようなネタや文章力はもう失われているというのが本当なんだが、俺は生きるためならネットでの乞食行為だって恥と感じない男だからそのうちやるだろう。そんなやつだからいかがでしたかブログを書くしそんなやつだからその世界からも逃げたんだ。

 俺はここまで書いて今回のブログのつまらなさに俺自身で失望する。俺自身の近況など俺自身にとってすらつまらない。有意義な内容が一ミリも含まれていない。ほんの僅かな精神の低調が俺から俺の読者へサービスしようという俺の精神を完全に奪ってしまったのだろうか?これではいかがでしたかブログの虚無以下の、マイナスからのスタートだ。せめてゼロになりたい、とは言わない。俺はここからまたプラスの世界に這い上がりたい。しかしそのために今はマイナス以下の文章でも書くことで自分の身体を慣らさなきゃならない。いかがでしたかブログというゴミの生産から離れても、またこのネットの、世界のゴミとして維持でも地べたにへばりついてやる。

いかがでしたかブロガーはいかにしていかがでしたかブログすら書けなくなりただの死骸に王手をかけたか

 先に言っておくが今回は特に有意義な情報はない。俺の衝動に任せた俺の心情だけが書き連ねてある。

 幸いなことにいかがでしたかブログ糾弾の波に便乗したことで俺の駄文にも少しは読者がつき、少しのお褒めの言葉とそれ以上の正当性のあるマウントをいただくことになったがここで大変伝えづらいことがある。今の俺はいかがでしたかブログを書くことすら出来なくなりつつある、ということだ。

 まず、俺の現状だが、不摂生がたたって、来月の公共料金と家賃を払うことすら限界ギリギリの状態になりつつある。そして俺は残念ながらバカみたいにメンタルが弱かった。メンタルが弱いから、前職では心労を慰めるために散財をし、メンタルが弱いから仕事を辞めるはめになり、そしていかがでしたかブログの世界に手を出すことになった。

 しかし、どうあがいてもいかがでしたかブログというのは稼ぎの時間効率が悪いんだな。確かに俺は過労死を拒絶してこの道に足を踏み入れたはずだったが、今ではどうやら餓死が目に見えている状況になってしまっているようだ。まあ、自業自得というやつだな。俺はいかがでしたかブロガーとしてネットにゴミクズをばらまきすぎた。そろそろ天の報いってやつを受けるべきときが近づいてきたらしい。

 そもそも、俺の人生自体が天というものに顔向けできるほどのもんじゃあない。何せ、学歴もコネからも見放された高卒の人間で、おまけに就職活動は失敗して、後はバイトを転々とすることでギリギリ生きてきただけの人間だ。大学に行かなかった理由?俺が落ちこぼれで、高校入学前に親父が倒れてしまって家が貧乏だったからだ。

 学生時代、俺が何を夢見ていたかも覚えていない。本を読むことは好きだったから、それを活かしてなにか、仕事ができればいいとは思っていた。ただまあ、知ってるだろうがただの高卒のガキにそんな求人を差し出してくれる企業なんてのは平成のご時世存在しないんだな。俺は「本を読んで文章を書くことだけは出来るが、他のありとあらゆる能力が欠片もない人材」として労働市場に送り出され、そしてそれに相応しい労働者として、十年以上はなんとか生を繋いできた。

 いや……夢見ていたことすら忘れていたなんてのは嘘だ。俺は文章で自分を食わせていける人間になりたかった。コラムニストや書評家や、なんなら小説家になりたかった。そして大学にすらいけなかった俺は、仕方がないから仕事しながらその合間に文章を書いたり小説を密かに練習したりしよう、と思ってたんだな。バカな若者だ。

 実際は仕事の疲れと将来不安に苛まれた俺に、小説を悠長に構想して書いたりする余裕は存在しなかった。というのは正確ではないな、言い換えよう。俺に小説家だとか文筆家の才能なんてものはそもそも存在しなかった。本当に才能があったのなら、どんなに辛い仕事をしていても俺は書き続けることが出来たはずだ。それをしなかったのだから結果として俺には才能がなかった、という結論しか残されていないのだ。

 そうしてただのよくいる底辺としていろんな派遣を転々としてきて、やっと派遣から正社員に一回は上がることが出来たんだが……ダメな人間というのはどういう方向に転んでもダメなもんだな。

 正社員といっても俺がついたのは全く向いていない町工場の作業員だった。俺は毎日失敗しては怒鳴られ、その心を癒やすために稼いだ給料も全て本やゲームに消えていった。何せ毎日残業をしても手取りは20万越えなかったからな、少しでも欲をかけばあっという間に消えるし、俺は読む時間もない書物を所有して未来にそれを読むという楽しみの権利を買うことに酔っていた。

 通勤時間も含めれば朝の七時には家を出て、夜の八時には帰宅して、そして次の日に仕事の疲れを持ち越さないためには日付が変わる頃には眠っていなければならない……不思議なことに、ここまでやっても金というのはなぜか一向にたまらない。というよりだからこそというべきか、働いて怒鳴られるほど金を使いたくてたまらなくなるのが俺だった。

 そうして精神を擦り減らしきった俺は、貯金がゼロのまま会社をやめることになった。恐ろしいことに、もう俺には以前のようにまた派遣やバイトに戻るメンタルが完全に折れていた。昔は毎日のように何冊も本を読めていたのに、会社づとめの一年でいつの間にかその習慣すら消えてしまった。

 そして俺は悪魔の囁きに身を任せた。クラウドソーシングサイト……いかがでしたかブログだ。それ以外の案件はほぼ存在しなかった。

 最初は順調だった。たまたまいい案件があって、継続的に十分な稼ぎを保証してくれるクライアントがいた。だが、そういう楽観はあっという間に潰えることになる。いいと思っていたあるクライアントは元請けに逃げられ、案件自体が消滅。あるクライアントは予算が足りなくなったといって一気に文字単価を一割ほどに削ってきた。そういうことは十分起こり得ることだったんだ。想定していない俺が間抜けだった。

 残った案件はどれも安くて、俺の生活を支えるには足りないものだった。いかがでしたかブログをそれまで魂を捨てて書いてきた俺だが、さすがに自分の将来がどうなるかも全くわからないという時にこれ以上いかがでしたかブログを文字単価1円にも満たない値段で書くことに精神の限界を感じつつあった。

 ていうか、もうなんだか、努力するってことに疲れ果ててしまったんだ。どうせどんなに頑張って目の前の仕事をこなしても、今までの人生でそうであったようにまた「なかったこと」にされてしまうし、どうせそれに文句をつけても、悪いのは俺自身ってロジックしかついてこないんだろう?自己責任の自業自得、屑には屑にふさわしい末路を。それが世間ってやつの総意なんだろう。案件が溜まっちゃいるが、もう知るかよ。何をしてもダメなんだったら、寝るしかないだろうが。

 いや、それだけなら俺も完全に人生を諦められたのかもしれないが……実のところをいうと俺はいかがでしたかブログ以外でも、文章で評価をされたことがある。自分がいいと思った本を素直にいいと自分の言葉で表現してそれを投稿する……それで賞をもらったことくらいはある。その縁でプロの作家にも会ったことはある。あの時の文字単価は……1500文字で5万だからいかがでしたかブログとは比べ物にはならなかったか。でも、評価されるには遅すぎたし、それだけで簡単に次につながるほど世の中は甘くなかった。

 それでも俺がこんなはずじゃなかったのにというルサンチマンを貯め込むには十分なくらいその経験はすがるべき光ではあった。俺は本当にただの屑なのか?半端な希望はかえって毒になるのかもしれないな。俺は今悔しさに満ちている。

 で、自分の惨めな境遇に鬱憤をぶつけるために増田として文章を書きなぐったってわけだ。

 それがなんだか少しは認められたもんだから、後は絶望のまま落ちていくだけだと思っていた俺の最期の生活にも少しだけ光が差し込んだようだ。長い駄文を読んでくれた人々には感謝が尽きない。

 誰かのせいにしようと思えばいくらでもできるが、もう誤魔化すのはよくない。俺はこの現代日本において何も有意義なことをなせない種類の人間だったのだ。自分の個性を文章で売り込む?俺がそのためにどんな努力をした。だからあんたがまかり間違ってこれを最後まで読んだとして、同情や共感をする必要などない。ああ、自分はこんなただクソを書き散らしてネットを汚染しただけの屑よりはマシだったのだ、と安心してもらうだけでいい。

 一つ頼み事をするなら、あんたたちがかつての俺と同じように、文章や創作に夢を託している馬鹿な若者を見かけたら、素直に応援して、支援してやってほしいし、また今現在その道で活躍している人たちの仕事をとてもいいものだときちんと言葉にしてくれないか。ネットという海を俺はあまりに汚してしまったから、少しだけ掃除をしてほしいんだ。幸い俺はもうすぐ消えそうだからな。まあ今後もこのブログはネタが思いついたら更新するし、生き続けることが出来たら何食わぬ顔でまた糞を発信するだろうが、何も言い残せずに消えるってのもゾッとしないからな。

 

 いかがでしたか?今回はいかがでしたかブロガーがなぜいかがでしたかブロガーを続けるのに困難を感じたかについてまとめてみました!プライベートは?年収は?恋人は?どれも本人が変なプライドを邪魔してあまり書かなかったのでよくわかりません!こういう人間にだけはなりたくないものですね!皆さんはこういう人間にならないように気をつけましょう!

いかがでしたかブログを量産するためのテンプレ文体は、実はいかがでしたかブログ量産には向いていない

 基本的に長文を書くことが染み付いた俺でも「長いなこれ」と呟いてしまったタイトルだが今回の話はこれだ。いかがでしたかブログの悪評が知れ渡り、いかがでしたかブログがネットから徐々に駆逐されつつある流れでいかがでしたかブログ執筆者の俺のような雑魚は滅びつつあるいい流れの世の中だが、実はいかがでしたかブログの本質であるいかがでしたかブログテンプレ文体とクライアントの要請には強い矛盾があって、それもいかがでしたかブログの衰退を後押しすると俺は見ている。

 

 それはなにか。SEO対策を気にしすぎていかがでしたかブログの文字数は肥大化しすぎているのだ。そしていかがでしたかブログのテンプレ文体で文字数を薄めて伸ばすのにも限界がある。文字数を稼ぐにはレギュレーションがガッチガチすぎるのだ。

 

 にも関わらず普段文章というものに接していないいかがでしたかブログクライアントたちは、文字数というのが無から創造できると勘違いしているので仕様書にやたら文字数を盛ってくる。そのくせ「文体はですます調で主観は一切挟まず構成を破綻させず」云々とレギュレーションをきっちり固めようとしてくる。しかしそもそもよくも知らない商品の宣伝などで筆が乗るわけがないから、無個性なのに無駄話だけは長い苛立ちの凝縮された文章になってしまう。あんたがいかがでしたかブログを読んで感じるいらだちは虚無を目の当たりにした苛立ちだと思うが、その虚無は書いている俺達も痛感している。

 あんたがカレー沢薫中島らもみうらじゅんのようなスーパー・オモシロ・コラムニストの類いなら、あるいはその豊かなるボキャブラリーとユニークな切り口によるスーパー・フリー・文章・トークによって薄い情報量でも濃密な至福の文章を生み出せるかもしれない。

 しかし俺たちいかがでしたかブロガーにそんな能力はないし、クライアントにそんな文章は理解出来ないし、そもそも仕様書では個性を殺せと言われているので万が一書けたとしても書くことは出来ない。いかがでしたかブログはGoogle検索に引っ掛かってお金を稼ぐことを至上命題としているから、効率よく情報をまとめてもダメだし、かといって面白い文章を書くために工夫をこらしてもダメなのだ。そもそも言い回しを工夫しすぎたらSEO対策にならないからな。

 かくしてネットから「面白くて個性のあるコンテンツ」や「要領のよく端的に答えのまとまったコンテンツ」はいかがでしたかブログの洪水に追いやられていく。これはもはや公害といって間違いない。

 俺たちいかがでしたかブロガーはその大罪の片棒を担ぐ悪党だし、クライアントも当然全員屑だらけだ。やつらに文化の価値を理解する感性も心もない。俺たちにその破壊を理解する倫理観はない。そして文化なき経済活動は長期的には衰退しか生まない。正直に言って、技術の進歩によっていかがでしたかブログ、俺達のような存在が駆逐されていくことを俺は純粋にいいことだと思う。俺はこのいかがでしたかブログという人の好奇心を虚無への供物として繁栄するミームと、そのミームの生殖を手伝うだけの俺たちを純粋なる悪だと思う。

 しかし、いかがでしたかブログには内在的な矛盾がある。人間がいかがでしたかブログというミームに奉仕する時代が永続するはずがない。だからやつらはやがてAIという新たな産婆を手に入れるだろう。しかし、例えAIが台頭したとしても、人間の意志と叡智がこのいかがでしたかブログ的な虚無を打ち砕くと俺は祈る。俺はその日か、あるいはその前に文章を書く人間としてですらなく死骸となるだろう。そうなる前の、この時代の証言者として俺はいまこうしてブログを書いている。

いかがでしたかブログのクライアントには当然詐欺案件が多い

 そもそもいかがでしたかブログというものの存在自体が倫理的に許されざる大罪だという大前提があるが、いかがでしたかブログを発注するクラウドソーシングサイトのクライアントというのはその中でも更にやばい詐欺師まがいの連中が多い。今回はそんな連中について書く。いるかはわからないが初心者クラウドワーカーが見かけた場合は参考にしてくれ。そうじゃない場合は基地外博覧会として楽しんでくれ。

 まず、記事持ち逃げ詐欺師だ。このタイプの詐欺師はワーカーから挙げられた記事をあーだこーだ注文をつけて差し戻し、そのままバイバイするタイプのマジモンの詐欺師だ。俺は出くわしたことはないが、初心者がよく狙われると聞く。

 これより多くて巧妙なのに「テストライティング詐欺師」というのもいる。本採用したら文字単価1円以上だが、テストライティングはそれより遥かに格安で……という注文をしておきながら、実際はテストライティングで不合格にして、安い値段で記事だけもらっていく。受けた側はまさかそんな腹づもりだとは気付かないから、クライアント評価もお礼の意味を込めて☆5満点評価、かくして次の犠牲者が、というやつだ。

 見分け方としてはそのクライアントの過去の発注歴を調べるといいだろう。過去の発注歴にテストライティングではないきちんと金を払ったらしい案件があったなら詐欺師では少なくともない。テストライティングで落とされてもそれは運が悪かっただけ……と言いたいが、まずそもそも初心者だからとテストライティングの値段が格安な案件に応募するのがそもそも間違っている。

 曲がりなりにもきちんとした仕事をしようとするんなら、テストライティングだからと甘えずに持ってこられた原稿には最低限の報酬を支払うものだ。それが出来ていない時点でその後のやりとりも信頼できないと思ってほしい。

 同じように、最初は文字単価0.1円レベルだが、その後継続するうちに単価を上げていくから、というようなクライアントもいるがまずそもそも最初にそんな安い値段で人を使おうとする時点で継続を期待していないから信用するな。

 よくわからないのに、なぜか大量募集と謳っておいて全く契約数が増えていないクライアントというのがいる。同じような案件を何件も募集して、検索妨害にした挙げ句誰とも契約している節がない。初心者歓迎とか月数十万可能とか言っているクライアントによく多い。アカウントを覗くとなぜか開設が一ヶ月前だったりする。スパム目的なんだろうがよくわからん。ある種の狂人なのだろう。

 ちなみに文字単価0.1円クラスの底辺クライアントはマジで相場というのを理解する気のないアホなのでとりあえず見かけ次第ブロックするのが正解だ。彼らが更生して文字単価を改める気になる可能性は限りなくゼロなのでそうしてもらって何の問題もない。

 ちなみに、こういう連中をブロック&非表示にするだけでクラウドワークスの場合、総案件数7000から5500くらいと1500以上は減る。これでやっと検索がまともに使えるかと考えるとさにあらず、残りもいかがでしたかブログのクライアントなので大半はアホだから地獄であることには変わりがない。あんたがよほど今の会社に迫害されていない限り勧めたくはならない仕事だ。

いかがでしたかブログに「いかがでしたか」は必須ではない

 いかがでしたか?いかがでしょうか?いかがだったでしょうか?いかがでしたかブログにはこのような「いかがでしたか」のバリエーションが頻出する。前回の記事ではそれが単にまとめのテンプレとして使われているに過ぎないと書いたが、ではいかがでしたかという言葉をなくせばいかがでしたかブログってのは消えるんだろうか?

 もちろん消えない。というのは、いかがでしたかブログの本質とはいかがでしたかという言葉尻の問題ではないからだ。いかがでしたかブログの本質は、Google検索に引っかかるために一の情報を千に引き伸ばすという方法論と構成、そして文体だ。いかがでしたかブログというのは大抵

 

  • 愚にもつかない枕ことばから始めて
  • wikiと他のいかがでしたかブログから得た程度の情報を
  • 文章の順列組み合わせと画像でゴテゴテ粉飾しつつ
  • それをクライアントの依頼により数千文字に引き伸ばし
  • 最後に愚にもつかないまとめで〆る

 という構成で書かれている。SEO対策というやつだ(よくおわかりのとおりあの増田やこのブログもこのテクニックを駆使して書いている)。これはみんなよく知っているだろうが俺もいかがでしたかブロガーなので引き伸ばしのためにあえてまた書いた。そして何より重要なのはこの構成につきまとうあのただひたすらヘイトを買うために特化した文体だ。

 俺はこれを「押し売りされたマクドナルドのスマイル文体」と呼んでいる。ブックオフ店員の挨拶文体でもいい。とにかく、魂のない人間しか喜ばないようなあの愛嬌を文章でも帯びているのがいかがでしたかブログの文体の秘密なのだ。

 しかしなんであんなムカつく文章が量産されてしまうんだろうか?一つは、文章のレギュレーションがきっちり固まりすぎているからだ。

 いかがでしたかブログの文章というのはですます調で書くようにクライアントから依頼される。そしていかがでしたかブログというのはどんな最底辺のバカでも理解できるように書かなければならないという制約がある。書き手の個性やら主観やら小ネタやらスラングやらは当然却下される。

 しかし、だ。そのまま事務的にですます調で書こうとしても大抵上手くいかない。要求文字数が多すぎるからだ。そこで引き伸ばしつつ、しかも読者に喧嘩を売らないように文字数を文体だけで稼ぐという必要にかられる。

 その結果どうなるか?つまりこうするということだ。

 

 いかがでしたかブログについて調べてみました!まずはGoogle検索にかけてみましょう!どうやらネット上ではとても嫌われているようですね……!

 

 とまあ無意味にテンションの高くなれなれしい文章で余計な話を挟み込むことで文字数を稼ぐのである。

 もうお気づきだろうがこの文体、実はコンビニやファーストフード店で見かける接客術と大差がない。敵を作らず、消費者に愛嬌を振りまくが、しかしその内心は全く心がこもっていない感情労働というやつだ。人間に人間のようで人間でない人間のふりをしているなにかをさせる仕事であるということだ。

 もちろん真っ当に人間性のある人間ならそのような接客をされても虚無か反感しかわかない。だからいかがでしたかブログの文章は人をいら立たせる。マクドナルドのスマイルなら自分から頼まない限り出てこないが、いかがでしたかブログは頼んでもいないのに検索したら出てくるので余計に不快になっても仕方がない。 

 そしてその心のこもっていないのに心あるもののふりをするグロテスクさ、すり寄ってくる偽りの愛嬌の醜悪さと適当さの象徴として「いかがでしたか」というテンプレワードが存在する。

 そしてこれがいかがでしたかブログにいかがでしたかが必須ではない理由そのものでもある。いかがでしたか、というのはいかがでしたかブログを成り立たせる構成と文体によって自然に生まれたいわば結果に過ぎないからだ。

 なので実は「いかがでしたか マイナス検索」という手段でいかがでしたかブログを殲滅することは出来ない。いかがでしたかブログのやり口が知られた結果、今後はいかがでしたかという文言はクライアントから禁止されていくだろう。

 しかしいかがでしたかという一言を生むに至る、いかがでしたかブログ本体の構造はそこでは温存されている。どうやらまだもうしばらくはいかがでしたかブログ対策といかがでしたかブログのイタチごっこは続くことになりそうだ。(というのは前回も書いたが、同じことを繰り返して文章を水増しするのもいかがでしたかブログの作法である)

なぜいかがでしたかブロガーは記事の最後に「いかがでしたか?」と付けるのか

 というわけで増田として書いた文章が予想を越えてバズってしまったのでブログを便乗して始めることにした。いかがでしたかブログなどという人間の底辺職で小銭をもらってるせこい人間がさらにそのいかがでしたかっぷりをブログに書くのだから醜いといったらありゃしないが、俺の暇は潰れる。では早速本題だ。いかがでしたかライターとしての愚痴を書いたところこのようなコメントが付いた。

 

いかがでしたかブログを書いている俺がその背景を考える【追記あり】

いかがでしたかは発注元の指定で付けられているのか筆者が付けているのかが気になっている。

2019/03/16 14:09


いかがでしたかは発注元の指定で付けられているのか筆者が付けているのかが気になっている。 - rryuのコメント / はてなブックマーク

 

 これに対する答えはぶっちゃけ簡単だ。別に誰にも頼まれちゃいない。ほとんどのいかがでしたかブロガー、ライターはクライアントの指示とは無関係になんとなくいかがでしたかと書いている。しかし、いかがでしたかと自然に書いてしまうからくりはある。

 その種はクライアントから渡される「構成」というやつにある。その構成には大体、ここはリード文、ここは大見出しで商品タイトル、ここはレビュー、という具合にどこに何を書くかの大まかな方向性が指示されている。

 で、その構成には大抵最後にこう書いてあるんだ。「まとめ 〇〇文字以上」と。そしてこのまとめというのがいかがでしたかブログにとっては曲者なのだ。

 というのも、いかがでしたかブログというのはこのブログのようにただでさえうっすい情報を引き伸ばしに引き伸ばしたものだから本文内で実質何回も同じ話をしている。おまけに親切にリード文までついているのでぶっちゃけ最後にまとめる必要というのがないのだ。

 しかしクライアントはどうも最後になんかまとめてほしいらしい。そこで最後に「とりあえずまとめましたよ感」を出すために「いかがでしたか?」のバリエーションでまとめの話を切り出すわけだ。

 だから実のところをいうと「いかがでしたか」に類する言葉を一切使わなくてもいかがでしたかブログは成り立つ。いかがでしたかブログとは、情報を薄めた量産型ブログがよく使う定形として「いかがでしたか」が象徴的に名前となっているに過ぎないからだ。

 おそらく今後はいかがでしたかという言葉を使わないよう指示を出すクライアントが増えていくだろう。しかし末尾の言葉を誤魔化したところで記事が面白くなるわけじゃない。実質的ないかがでしたかブログは当面Googleから駆逐されることはなさそうだ。

 いかがでしたか?いかがでしたかがブログに付いちゃう秘密、知っちゃうとますます安直な仕事に腹が立ちますね!いかがでしたかブログを消し去りたいと思いませんか!?なんと、ゴシップサイトブロッカーという拡張機能で今はブラウザからいかがでしたかブログを消しちゃえるんです!いらっときたら即座に使ってくださいね!

検索結果から「いかがでしたかブログ」除外 ブラウザ拡張機能「ゴシップサイトブロッカー」が便利 - ねとらぼ https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1903/14/news149.html

……俺が使ったら自分のブログが消えるから俺は入れてないけどな!